2025.05.14
啄木鳥会5度活動報告
東京支部
5月句会当日の東京は少々蒸し暑さを感じる一日でしたが、小石川植物園での吟行句会でした。
今月度の兼題は「葉桜」「若葉」と「子供の日」で、全員が5句を投句し、山田閏子先生に添削をいただいたうえで、お一人一句の優秀句を選定していただきましたので以下に紹介させていただきます。(矢治)
山田先生 すやすやと児は薫風の乳母車
矢倉乱白 茶話の縁に聞こえる遠蛙
矢治宏風 夏近し半袖の人ちらほらと
田中道舟 薫風やウオーキングは朝六時
海外夢涼 賑わひも束の間の事花は葉に
松野馬笑 若葉風眼下に眺む千曲川
小泉山月 ひと撫での風に若葉の揺れてをり
斎藤光星 先頭が曲れば曲る蟻の列
重田遊糸 葉桜の並木歩くもまた楽し
屋代弁采 葉桜や黄色リュックの一年生
吉武霞洞 フェンス越え淡き紫鉄線花
福井彩華 葉桜に空おふわるる播磨坂
阿部晧月 気持ちよく風と戯るる花菖蒲
本藤水月 蛇苺落ちし台座に風のなく
井上法陽 銭湯ののれんのやうに藤若葉
小川哲州 葉桜や実はまだ小さしまだあをし
小島芒埜 金太郎のようなる寝顔子供の日
飯島弘伸 こどもの日手を振る幼児われもまた