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2025.11.17

豊友会俳壇(豊友会だより76号)

豊友会だより編集係

豊友会だより第十七回俳壇へのご応募ありがとうございました。投句いただいた全作品を掲載します。(敬称略)
次回、第十八回俳壇へのご応募お待ちしております。

浅見 茂 向日葵の迷路を走る野球帽
     撮り鉄や鉄橋の上小鳥来る
     ひっそりと吾亦紅咲く無言館
阿部晧一 零れ来る森の香りや夏来る
     友来る茶一服の端居かな
     向日葵の波の終わりは地平線
安藤正紀 蛙鳴くそぼ降る畔で苗を持つ
     稲穂刈る空に旅立つ群れ燕
     向日葵も頭を垂れる猛暑かな
井池輝繁 芯残し向日葵一つ立ちにけり
     向日葵や芯ひとすじの影長し
     小鳥来て都会の朝の静まりぬ
 (添削後) 小鳥来て都会の朝の明けてゆく
飯島 弘 土掘りて覗く馬鈴薯笑みさそい
     鶯の聞こゆ畑にみどり萌ゆ
     梅雨明けて雲ゆうゆうと流れゆく
 (添削後) 梅雨明けの雲ゆうゆうと流れゆく
井上法子 向日葵を見上げる空にもう一輪
     向日葵の種を採る頃雲変わる
     重い鉢功徳が詰まったほおずき市
 (添削後) 功徳つまり鬼灯市の重き鉢
小川哲司 ヤマモモや土佐の高知の日曜市
     白い雲シロタエギクに黄花咲く
     大巧寺アガパンサスの花参道
海外 涼 ひまわりや顔に手足の園児の絵
     秋あかね離陸姿勢の棒の先
     風鈴の短冊くるりときりもみし
 (添削後) 風鈴の短冊くるくるきりもみし
川上千里 里帰り廃校あとの盆踊
     戦なき国にて米寿終戦日
     隅田川スマホ並びし流灯会
川畑耕祐 向日葵の葉かげに集う鳥の群れ
     街路樹に小鳥さえずる春の朝
     冬の空小鳥もいない田に畑に
小泉隆広 逞しや軒をも超ゑる日輪草
     向日葵のうなだれてゐる日の高さ
     夏盛り階段流る伊香保の湯
斎藤 光 向日葵や燃ゆる匂ひの風ありぬ
     小鳥来る乙女にひとつ秘密増え
     遠雷や打明け話掻き消さる
櫻井暎子 春一番揺れる雑木の右左
     朝まだき小鳥の囀り夢破れ
     雨模様小鳥もひっそり一休み
重田康之 向日葵の芯に見入りて佇めり
     鳴き渡る小鳥にひかれ雨戸開け
     人気なき山荘の庭小鳥なく
 (添削後) 人気なき山荘の庭小鳥来る
土田悦男 猛暑日に田畑も驚くゲリラ雨
     ケガ病気延期重ねる米寿会
     目覚ましに冷えた西瓜の昼下がり
内藤俊彦 夕闇の田にそよぐ風蛍狩
     除夜の鐘突く番待ちつつ見る時計
 (添削後) 除夜の鐘順番を待ち時計見る
中村隆晴 庭に出て孫と花火や雨上がり
     庭に来て戯れ合ふ二羽の小鳥かな
     青空に向日葵揺れて蜂が舞ふ
 (添削後) 青空に向日葵揺れて蜂の飛ぶ
本藤聡子 向日葵や日を背に一つ天邪鬼
     小刻みに体ふるわせ鳴く小鳥
     しゃらしゃらと聞こえるよふに虹の立つ
松野聰一 山法師並木に小雨追分宿
     風薫る今日も小雨の軽井沢
     盆の月なぞの香木蘭奢待
屋代順治郎 渓谷の滝はいつしか氷壁に
     小鳥来る深き眠りを目覚めさせ
     向日葵や天に向かへて黄を伸ばし
矢倉弘泰 高原の朝は賑やか小鳥来て
     遠山背に向日葵の大合唱団
     骨切の技を見たくて鱧の店
矢治宏之 白樺の白き木肌や小鳥来る
     立秋や雲高くして動かざる
     向日葵の大輪乗せし太き茎
 (添削後) 向日葵の大輪支へ太き茎
吉武繁廣 絶え間なく庭の餌台に小鳥来る
     夏の朝シニア体操一二番
     向日葵の迷路の前に姉妹
 (添削後) 向日葵の迷路に入る姉妹

楽しい俳句(入門編)山田閏子先生
身の回りの自然を詠むことは楽しいです。又ご自身の何気ない日常も俳句となります。大自然を詠み、身の回りの事を詠むのも俳句の楽しみかたの一つです。

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