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2026.06.08

2026年6月度のくすり博物館懇話会報告

中部支部

2026年6月度のくすり博物館懇話会は、6月4日(木)の午前中に開催されました。
今回の参加者は10名、以下の2つの演題の発表があり、発表後、活発な質疑応答がありました。また、懇話会終了後は、半年に一度の食事会を行い、参加者一同懇談しました。

① 金属有機構造体(MOF)の開発 2025年ノーベル化学賞受賞理由(発表者:時田 憲章様)

MOF(Metal Organic Flamework)の開発により、北川 進京都大学特別教授、リチャード・ロブソンメルボルン大学教授およびオマール・ヤギーカルフォルニア大学教授に2025年のノーベル化学賞が送られた。
MOFは金属イオンと炭素を含む有機配位子からできた構造体で、ナノサイズの分子が入る孔を有する。配位子や金属イオンの種類を変えることにより、孔のサイズや性質を自由に変えることができ、目的の物質のみを封じ込めることが可能である。
MOFの特徴は、1)表面積が大きい(1g当たり7000m2:サッカーコート1面相当)、2)狙った分子に対して機能する構造が自由にデザインできる、3)有機分子と金属イオンを混ぜるだけで簡単に作製できる点である。MOFのできることとして、1)貯蔵機能:水素・メタンなどのガスを安全に貯蔵できる、2)吸着分離機能:混合物から目的の分子のみを選択的に吸着分離できる、3)変換機能:吸着した分子を化学的に変化させることができることなどが挙げられる。
MOFは予期せぬ新しい機能を持ったカスタムメイドの材料が開発できるようになる点が評価された。

② 熊(発表者:松原 孝雄様)

昨今、熊の出没に関する報道が、毎日のように流れている。昨年までは東北の話として受け止めていたが、最近は岐阜県でも普段訪れている村で出没のニュースが流れて、身近に感じ始めた。熊から身を守るには、熊の生態を知ることが必須と考える。そこで熊による人身被害、熊の生態、生活史、食べ物、なぜ人里に出没するのかを知り、熊対策を講じたいと思う。私の趣味が「山」と「渓」であるだけに熊の生態と怖さは知識として持っていたい。
全国の熊の頭数は、推定で5万頭前後である。昨年(2025年)は人身被害が過去最も多く238人(死者13人)であった。捕獲数は捕殺数12,262頭、非捕殺数118頭であり、結構駆除されていた。熊の習性として「熊の子殺し」がある。雄は親子連れに出会うと雌を発情させるために、子グマを殺して食べる。子を失った雌は数時間後に発情して雄を受け入れるという。この時期はタケノコ採りの時期に重なっているので、要注意である。
熊の防御対策は絶対にないと思いますが、熊に出会うのを防ぐ対策は、常にしていきたい。

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