2024.05.08

啄木鳥会5月度活動報告

東京支部

<2024年5月度>

今月の啄木鳥会は、昨夜からの雨模様が続き、朝から曇り時々雨というすっきりしない一日でした。
 今月度から井上法子(俳号:法陽)さんが正式に入会され、小川哲司(仮俳号:哲)さんは入会のための見学に来られましたが、即、入会されることになりました。ご両名とも5句を投句されました。遠方にお住まいの佐賀県在住の田中道舟さん、奈良県在住の吉武霞洞さんは欠席されましたが、欠席投句をされました。
 欠席投句をされた方々の投句も含め、会員の句に対して山田先生に推敲をいただきました。
 今月度の兼題は「鯉のぼり」「卯の花」と「夏めく」でした。各自がそれぞれ5句を投句しました。山田閏子先生に添削を戴いた上で、お一人一句の優秀句を選定していただきましたので、以下に紹介させていただきます。

啄木鳥会 矢治(文責)


山脈の色鮮やかや夏きざす

山田 閏子先生

風止みてしばしひといき鯉のぼり
紫外線ふりそそぎたる卯の花に
石段に落花残るや円覚寺
手をかざし顔確かむる夏めきて
山の子は蛇を恐れず振り廻し
鯉幟畳み目ん玉のみとなり
卯の花の散る古寺や人気なし
風薫る園児らの声風の声
カラカラと矢車回る夜の庭
清流をかすめて八百の鯉のぼり
孫はなし君らもそうか鯉幟
子ら集ひ米寿祝るる端午の日
夏めくやカラーシャツより腕を出し
鯉のぼり絡み合うたり離れたり
丘くだる貨物列車に若葉風

阿部晧月
井上法陽
小川哲
海外夢涼
小泉山月
斎藤光星
重田遊糸
田中道舟
福井彩華
本藤水月
松野馬笑
矢倉乱白
矢治宏風
屋代弁采
吉武霞洞


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