2024.11.30

テスト啄木鳥会11度活動報告

11月13日(水)の啄木鳥会は、好天の下久しぶりの小石川後楽園での吟行を行いました。今月度は、豊友会事務局長の、飯島 弘さんが見学に来られ、清記作業、選句作業に参加されました。嬉しい限りです。
なお、遠方にお住まいの田中道舟さん、頼武霞洞さんの他、所用で1名の方が欠席されました。欠席者全員が欠席投句をされました。
11月度の兼題は「落葉」、「石蕗(つわ)」と「小春」でした。この兼題を使った句を含めて、各自が5句を投句しました。投句された会員の作品のうち、山田閏子先生に添削をいただいた上で、優秀句一句を以下にご紹介させていただきます。
(文責)啄木鳥会  矢治

掘り返す土の香強し小六月            山田閏子先生

縁側にわが座を得たる小春かな            阿部晧月
日陰にも咲く石蕗は母のよう             井上法陽
小春日や小川きらきらきらきらと           小川哲州
枯蓮の幽けし音や風に揺れ              海外夢涼
手ぬぐいのすぐ乾きたる小春かな           小泉山月
鴨潜り水面へ光散りばめし              小島芒埜
落葉散る形いろいろ色いろいろ            斎藤光星
夕日受け色とりどりの落葉あり            重田遊糸
今年また空家のままに石蕗の花            田中道舟
心地よく空水風や小六月               福井彩華
鶺鴒来何か告げたきことあるや            本藤水月
枯蓮の横に鎮座や一つ松               松野馬笑
池の面の落葉の中に赤き葉も             矢倉乱白
滝の音絶え間なくして園小春             矢治宏風
お茶会の庭に黄の濃き石蕗の花            屋代弁采
小春日や研修あけの知多の海             吉武霞洞

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