2025.05.20
中部支部くすり博物館懇話会活動報告(第1回)
中部支部
令和7年度の第1回くすり博物館懇話会を5月9日(金曜日)に開催しました。今月度は2題の話題提供があり、参加者は7名でした。
最初は、本会の世話人時田憲章が「住民監査請求の実際」について、お話ししました。住民監査請求は地方公共団体の財務会計行為が違法または不法であるとき、住民が監査請求するものです。住民監査請求とはどのような内容なのか、どのような手順で行うのか、実際にどのような請求を行ったか、請求の理由・監査結果はどうであったか、監査結果を受けてどのような対応をしたのか、などについて実例に基づいて説明しました。
2題目は、くすり博物館の学芸員である立松さんに、本年度の企画展「本草学から植物学・創薬への広がり」について、最初に概要を説明して頂き、その後展示内容を見学しました。
本草学から植物学へ発展させた牧野富太郎博士は2022年4月から9月にかけてNHKで放映された朝ドラ「らんまん」の主人公のモデルです。この朝ドラの放映により、私たちの植物学に対する関心が一気に高まったように思います。本企画展には牧野先生が描かれた非常に精細な植物画も展示されています。
一方、本草学から創薬に結び付けた長井長義(麻黄からエフェドリンの単離と構造決定)、朝比奈泰彦(オキソカンファーの発見)らの功績についても紹介されています。今回の企画展は来年3月末までくすり博物館で開催されていますので、是非ともお越しください。
くすり博物館懇話会は、年8回、原則毎月第一木曜日(4月、8月、1月、2月は休会)に、くすり博物館で開催しています。お気軽にご参加下さい。