2025.12.12
啄木鳥会12月度活動報告
東京支部
2月10日(水)の啄木鳥会は、冬に入ったとは言え比較的暖かい一日でした。今月度は、当初予定されていた秩父での合宿句会が諸般の都合で中止となりましたので、この合宿に替わる句会として、午前に5句、午後に5句を投句する句会となりました。今月は、遠方にお住まいの吉武霞洞さんが奈良から駆けつけての句会となりました。また、句会終了後は茗荷谷駅の隣の中華料理店で忘年会を行いました。
なお、午前の句会の兼題は「落葉」「大根」と「古暦」で、午後の兼題は「餅」「大晦日」と「隙間風」に、当日の席題「日向ぼこ」と「北風」でした。この兼題を使った句を含めて、各自が午前に5句、午後に5句を投句しました。投句された会員の作品のうち、山田閏子先生に添削をいただいた上で、午前の優秀句一句と午後の優秀句一句を以下にご紹介させていただきます。 (文責)矢治
【午前の部】
山田先生 豊かなる大根の葉の畝かくす
矢倉乱白 雨に濡れ時には風の落葉かな
矢治宏風 散りてなほ大地を飾る紅葉かな
田中道舟 冬日和遺跡を巡るウォーキング
海外夢涼 落葉掃く人に会釈を石畳
松野馬笑 箸させば香りほのかやブリ大根
小泉山月 越し方をよしとし眺む古暦
斎藤光星 落葉踏む我が身軽やか恋をせむ
重田遊糸 掘りたての大根母の刻みをり
屋代弁采 農機具の脇に積まれし泥大根
吉武霞洞 クリスマスチェロを奏づる三回忌
福井彩華 上野の森風吹くたびに落葉舞ふ
阿部晧月 こころまでぽかぽかとなる柚子湯かな
本藤水月 マフラーやミニスカートの高校生
小川哲州 落葉積む故郷の墓や父母遠し
小島芒埜 一年の出来事復習ふ古暦
飯島弘伸 ふろ吹きの大根フッと香りけり
【午後の部】
山田先生 北風や昨日より増えし星の数
矢倉乱白 山の端の入日に揺るる枯芒
矢治宏風 悩み事どうやら消へて大晦日
海外夢涼 隙間風座りて気づく窓際に
松野馬笑 北風やともかく通う体操会
小泉山月 猫膝に世間話の日向ぼこ
斎藤光星 一歳と百歳のゐる日向ぼこ
重田遊糸 大晦日急ぎ書斎の大掃除
屋代弁采 切り分けて並べし餅の不揃ひに
吉武霞洞 終ひ湯に手足を伸ばす大晦日
福井彩華 北風や遊具の児等のあかき頬
阿部晧月 登りたる切支丹坂虎落笛
本藤水月 北風に向かひ歩きて友と会ふ
小川哲州 雪の富士夕日に染まる大晦日
小島芒埜 空白の予定ながめる日向ぼこ
飯島弘伸 気がつけばまだ片づかず除夜の鐘