2024.09.18
啄木鳥会10月度活動報告
東京支部<2024年10月度>
今月度の啄木鳥会(10月9日(水))は、昨夜よりの雨が降り続く中で開催されました。今月度から小島清明(俳号・芒埜(ぼうの))さんが正式に句会に参加されることになりました。嬉しい限りです。
今月度は、遠方にお住まいの田中道舟さん、吉武霞洞さんの他、所用があり2名の方が欠席されました。欠席者全員が欠席投句をされました。
今月度の兼題は「小鳥」「柿」と「烏瓜の実」でした。この兼題を使った句を含めて、各自が5句を投句しました。投句された会員の作品のうち、山田閏子先生に添削をいただいた上で、優秀句一句を以下にご紹介させていただきます。
啄木鳥会 矢治(文責)
気ままとは淋しきときも夜の長し
山田 閏子先生
故郷の兄より届く次郎柿
小鳥来て空の高さに気づきたる
この道の今年も逢えた烏瓜
秋の雲遠くなるほどゆったりと
池の底砂噴く秋の水汲み場
ままごとのたき火に見立て烏瓜
退院の朝爽やかに検温す
目に入りし小鳥を追ふも追いきれぬ
新米の粒の煌めきお供えす
鳥群るる熟柿の庭の騒がしく
曇天に柿の色付く景色かな
小鳥来て飛び始めたる庭の朝
聞き慣れぬ声裏山に小鳥来る
刈り終へし芝生に小鳥遊び来て
故郷の友より届くおけさ柿
今朝もまた小枝銜えて小鳥来る
阿部晧月
井上法陽
小川哲州
海外夢涼
小泉山月
小島芒埜
斎藤光星
重田遊糸
田中道舟
福井彩華
本藤水月
松野馬笑
矢倉乱白
矢治宏風
屋代弁采
吉武霞洞