2025.04.09
啄木鳥会2025年度4月度活動報告
東京支部
4月度句会当日の東京は快晴で、エーザイ本社近くの播磨坂の桜も満開でした。
全員が投句され、投句された全員の句を山田先生に推敲いただきました。 今月度の兼題は「長閑」、「花一切」と「春眠」でした。 各自がそれぞれ5句を投句しましたが、山田閏子先生に添削を戴いた上で、お一人一句の優秀句を選定していただきましたので、以下に紹介させていただきます。
山田先生 あまた人偲ぶ吉野のさくらかな
矢倉乱白 のどけしやたそがれ時の富士の影
矢治宏風 長閑なる一日も暮れて飲むコーヒー
田中道舟 ゆさゆさと風がまた来て花馬酔木
海外夢涼 満開の花枝先に葉のいでし
松野馬笑 咲き満てる桜のアーチ播磨坂
小泉山月 青虫のキャベツの芯より這ひ出しぬ
斎藤光星 バスを待つセーラー服に花吹雪
重田遊糸 長閑さを持て余しつつ日が暮れる
屋代弁采 薄曇り花に埋もるる目黒川
吉武霞洞 落花する河川球場球を追ふ
福井彩華 満開の園に冷たき花の雨
阿部晧月 一夜明けはや満開の桜かな
本藤水月 春眠をむさぼる朝の新幹線
井上法陽 春眠やめざまし時計何回も
小川哲州 長閑さや赤飯食べる寺の縁
小島芒埜 夜目白き径へ誘ふ花の闇
飯島弘伸 花くずを追ふ子の笑顔はじけたり