2025.07.10
啄木鳥会2025年度7月度活動報告
東京支部
7月度句会当日の東京は、梅雨が明けたのではと思わせる暑い一日でした。句会終了後、納涼会が行われ、和気藹々の楽しい会でした。
句会では、全員が投句され、山田閏子先生に推敲いただきました。 今月度の兼題は「百合の花」「ハンモック」と「寝冷」でした。 各自がそれぞれ5句を投句し、山田先生に添削を戴いた上で、お一人一句の優秀句を選定していただきましたので、以下に紹介させていただきます。(文責)啄木鳥会 矢治
山田先生 白百合の無垢なる白へ山の風
矢倉乱白 寝冷子に家族旅行は中止なる
矢治宏風 木洩れ日の顔に届きしハンモック
田中道舟 カサブランカリリーの名を教わりし日の遠く
海外夢涼 七夕に祈り喧騒忘れをり
松野馬笑 ウクレレと椰子の葉陰でハンモック
小泉山月 岩陰に香の漂ひし百合の花
斎藤光星 緑陰を拾ひ拾うて城下町
重田遊糸 山荘に残されしままハンモック
屋代弁采 百合の香や歌麿写楽特別展
吉武霞洞 青田行く一直線に一車輛
福井彩華 ひょろひょろと今年も咲きし透百合
阿部晧月 寝冷子にそっとタオルを掛けにけり
本藤水月 手を引かれ小走りとなる夏帽子
井上法陽 開く時期を謀り水やる百合の花
小川哲州 ハンモック見上げる空の深さかな
小島芒埜 仏壇の百合の香強し妻来たる
飯弘弘伸 白百合も名もなき花もみな吹かれ