2025.04.03
啄木鳥会2025年度3月度活動報告
東京支部
3月度句会当日の東京は朝からどんよりした天気で、句会終了後には小雨の降りしきる雨模様となりました。
本日は3名の欠席投句を含め、全員の句を山田閏子先生に推敲いただきました。兼題は「雛」「春めく」と「山笑ふ」で、各自がそれぞれ5句を投句しましたが、先生に添削を戴いた上で、お一人一句の優秀句を選定していただき以下に紹介させていただきます。
山田先生 春めくや何するでなく庭へ下り
阿部晧月 梅散るや季節外れの雪と散る
飯島弘伸 春めきて水遣る人を見かけをり
井上法陽 母よりの雛人形を受け継げし
小川哲州 雛まつり故郷の味のちらし寿司
海外夢涼 たつぷりの日差しに梅の白さかな
小泉山月 遠足の列水を手に小休止
小島芒埜 春めいてレールの継ぎ目音軽し
斎藤光星 春眠や自由の城に立てこもり
重田遊糸 雛飾り笑顔の消えぬ孫娘
田中道舟 妻在りし日は客間なり春障子
福井彩華 生け込みの花の色増え春めきぬ
本藤水月 朧月ミルクティの湯気を吹く
松野馬笑 春めきぬ次の握りは煮蛤
矢倉乱白 せせらぎの音もひかりも春めきぬ
矢治宏風 山笑ふ時はいつなり広き空
屋代弁采 大の字を抱く箱根の山笑ふ
吉武霞洞 高取の街中どこも雛の段