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2025.08.18

啄木鳥会2025年8月度活動報告

東京支部

8月度句会当日の東京は、朝から蒸し暑い一日でした。今回は諸般の都合により、8月18日(月)に開催されました。出席された皆様は大変お元気な様子で、和気藹々の楽しい会でした。
句会では、全員が投句され、山田閏子先生に推敲いただきました。 今月度の兼題は「朝顔」「新涼」と「門火」でした。 各自がそれぞれ5句を投句し、山田先生に添削を戴いた上で、お一人一句の優秀句を選定していただきましたので、以下に紹介させていただきます。(文責)啄木鳥会 矢治

山田先生 苧殻火のくすぶりてより一気なる
矢倉乱白 朝日差す山の小径や涼新た
矢治宏風 炎天下声高らかに球宴児
田中道舟 夕焼けの空に似合ひし赤とんぼ
海外夢涼 新涼や二つ返事で飲み会へ
松野馬笑 朝顔にラピスラズリーの深い色
小泉山月 あさがをの高くて遠し今日の花
斎藤光星 朝顔の開かぬうちのひと仕事
重田遊糸 盂蘭盆会家族集ひて母偲ぶ
屋代弁采 朝顔の鉢玄関に並べられ
吉武霞洞 門火焚く生家に揃ふ叔父と叔母
福井彩華 朝顔のみるみる萎み午後の庭
阿部晧月 ちかごろは妻とふたりの魂迎
本藤水月 黙したる母と二人の門火かな
井上法陽 新涼やウォーキングを再始動
小川哲州 新涼や人波ふえし段葛
小島芒埜 横丁に鈴の音響くお迎へ火
飯弘弘伸 雷の鳴れど降らずに店じまい

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