2025.10.10
啄木鳥会2025年10月度活動報告
東京支部
10月度句会当日の東京は、すっかり秋らしくなったと感じさせる一日でした。
参加された皆様は大変お元気な様子で、和気藹々の楽しい会でした。句会では、全員が投句され、投句された句を山田閏子先生に推敲いただきました。
今月度の兼題は「新蕎麦」「秋の声」と「秋高し」でした。各自がそれぞれ5句を投句しましたが、先生に添削を戴いた上で、お一人一句の優秀句を選定していただきましたので、以下に紹介させていただきます。
(文責)啄木鳥会 矢治
山田先生 果てしなきオリーブ畑天高し
矢倉乱白 裏山を月の抜け出す良夜かな
矢治宏風 熟睡して目覚め良き朝秋高し
田中道舟 蒐集の盃ひとつ新酒酌む
海外夢涼 日本からノーベル受賞天高し
松野馬笑 空高しブルーインパルス待ってをり
小泉山月 この時期は新蕎麦の旗あちこちに
斎藤光星 一人酒何はなくとも走り蕎麦
重田遊糸 新蕎麦を食うて笑顔老夫婦
屋代弁采 トンネルを抜けて仰ぐや秋高し
吉武霞洞 研修の昼は手打ちの走り蕎麦
福井彩華 優しい風やさしい日差し秋高し
阿部晧月 天高し彼方の富士も大きかり
本藤水月 お月見やロールケーキを齧りつつ
小川哲州 鎌倉の馴染みの店に走り蕎麦
小島芒埜 秋高し機影は空に飲み込まれ
飯弘弘伸 稲刈りの丸き背中に母のこと