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2025.09.02

啄木鳥会2025年9月度活動報告

東京支部

9月度句会当日の東京は、暦の上では立秋が過ぎたとは言え、朝から気温30度を超える蒸し暑い一日でした。9月度は、諸般の都合により9月1日(月)に開催されました。出席された皆様は大変お元気な様子で、和気藹々の楽しい会でした。
全員が投句された句を山田閏子先生に推敲いただきました。
今月度の兼題は「萩」「鮭」と「良夜」でした。各自がそれぞれ5句を投句しましたが、先生に添削を戴いた上で、お一人一句の優秀句を選定していただきましたので、以下に紹介させていただきます。(文責)啄木鳥会 矢治

山田先生 闇深き峡の水音良夜かな
矢倉乱白 裏山の夏も終りや法師蝉
矢治宏風 咲き初めし萩を揺すれる風一陣
海外夢涼 九十九里灯りの消えし良夜かな
松野馬笑 尺八のCD流るる良夜かな
小泉山月 お隣の赤子泣きやみ良夜かな
斎藤光星 秋日傘木洩れ日を受け万華鏡
重田遊糸 ホロ酔の良夜の帰宅又楽し
屋代弁采 菩提寺の萩の盛りや三回忌
吉武霞洞 板塀や紅あざやかに鶏頭花
福井彩華 こぼれ萩集めきれない竹箒
阿部晧月 赤萩の一株残る狭き庭
本藤水月 西日受く畳に熱の残りたる
小川哲州 道端の露草の瑠璃卓上に
小島芒埜 ひたすらにひたすらに鮭さかのぼる
飯弘弘伸 上りくる鮭飛び跳ねて輝きて

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