2024.09.18
啄木鳥会6月度活動報告
東京支部<2024年6月度>
6月度の啄木鳥会は、まだ東京は梅雨入りしていないのに、初夏のような天気の一日でした。
今月度は、佐賀県在住の田中道舟さんがご令室様の葬儀の際の返礼を兼ねて句会に出席、奈良県在住の吉武霞洞さんも久しぶりに出席され、盛況の句会となりました。
欠席投句をされた方々の投句も含め、会員の句に対して山田閏子先生に推敲をいただきました。
今月度の兼題は、「緑陰」「明易」と「風薫る」でした。各自がそれぞれ5句を投句しました。山田先生に添削を戴いた上で、お一人一句の優秀句を選定していただきましたので、以下に紹介させていただきます。
啄木鳥会 矢治(文責)
薫風と共に佐賀より友の来し
山田 閏子先生
緑陰やゆつくり時の過ぎゆきて
夏の朝ラジオ体操待つており
緑陰の濡れし小径にだんご虫
緑陰に拍手のおこる大道芸
青梅のころころ跳ねて瓶の中
武士の墓の並ぶや著莪の花
明易の母港を目指すヨットあり
誰も居ぬ隣のベッド明易し
息切らし峠の歩み風薫る
ぼそぼそと話す夫婦や明易し
薫風や八十路の更新パスポート
山里のせせらぎの音明易し
臨家より雨戸開く音明易し
緑陰に描きかけ絵具散らばれる
風鐸の音色微かに風薫る
阿部晧月
井上法陽
小川哲州
海外夢涼
小泉山月
斎藤光星
重田遊糸
田中道舟
福井彩華
本藤水月
松野馬笑
矢倉乱白
矢治宏風
屋代弁采
吉武霞洞