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2025.04.07

つくば歩の会「牛久沼散策と牛久シャトー

東京支部

第82回つくば歩の会 2025年4月3日 牛久沼散策と牛久シャトー

文責:林 憲司  写真:鈴木 紘一

 4月1日から3日間雨が降り続き、今回の企画を中止あるいは延期も検討したが、行程の変更で実施した。牛久沼散策路『牛久沼かっぱの小径』は一部舗装されていない箇所があるため雨の中、散策するのは無理と判断し、牛久シャトーでの会食と見学を行った。
参加者は8名で、そのうち3名は今回初めての参加である。JR牛久駅へ集合し、牛久シャトーまで10分ほど歩き、100年以上の歴史を誇る煉瓦造のワイン貯蔵庫を改装したレストランで会食した。この建物は2008年には国指定重要文化財に指定され、天井が高く、煉瓦の温もりを感じられる店内で、カジュアルフレンチとワインをいただき、ここでしか体験できない特別な時間を楽しんだ。今回不参加であった大郷さんから手作りの手足を動かせる動物の木工品おもちゃを預かり、参加者へプレゼントした。なお、大郷さんは長年、地元の幼稚園児らの目をくぎ付けし、「おもちゃの先生」と親しまれているとかつて新聞報道されています。

食後、桜が満開のシャトー内の施設、神谷傳兵衛記念館とオエノンミュージアムを見学した。
「牛久シャトー」は、明治36年に完成した日本で初めての本格的なワイン醸造場で、神谷傳兵衛記念館は当時の「神谷萄園牛久醸造場」の要ともいうべき醗酵室である。2階には貴重な醸造用具や資料、写真、ワインの瓶、広告ポスターなどが展示され、興味深く、歴史を感じることができた。1階およびひんやりとした地下室には樽が展示されており、「明治何年」と製作年や通し番号を記載し、管理されていたことがわかる。
オエノンミュージアムのオエノンとは企業名で東証1部に上場している大きな会社で、神谷酒造から社名を変えてオエノンとなった。「オエノン」とは、全てを酒に変えるギリシャ神話の女神「オエノ」をバイオ技術の象徴とし、多角化(「オン」)を目指すとの造語である。ミュージアムには主に自社製品が展示されており、しそ焼酎「鍛高譚」(たんたかたん)、「電気ブラン」、清酒「大雪乃蔵」、「富久娘」などがあった。また、甲類焼酎と乙類焼酎との違いは、蒸留方法が異なることによって分類されていることが、パネルに理解しやすく説明してある。
最後にshopでお土産を購入し、牛久駅へ戻った。雨が降ってはいたが、落ち着いた雰囲気のレストランで食事をし、初参加の方とも交流でき、楽しいつくば歩の会であった。

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