2024.04.16

啄木鳥会4月度活動報告

東京支部

<2024年4月度>

2024年度の新年度に入りましたが、本日はとても暖かい一日でした。
 今月度は、遠方にお住まいの佐賀県在住の田中道舟さん、奈良県在住の吉武霞洞さんからは、欠席投句が届きました。
 欠席投句を含め、投句をされた会員の句に対して山田先生に推敲をいただきました。
 今月度の兼題は、「豆の花」、「蝶」と「葱坊主」でした。各自がそれぞれ5句を投句しました。山田閏子先生に添削を戴いた上で、お一人一句の優秀句を選定していただきましたので、以下に紹介させていただきます。 

啄木鳥会 矢治(文責)


離れ住む一戸一戸や豆の花

山田 閏子先生

蝶を追ふ子のあと先に蝶の舞ふ
糸のやうな蔓を絡ませ豆の花龍
進級の席窓際に葱坊主
踏切に交はす挨拶春の雲
葱きざむ眼に泪あり寡かな
いっときは地を飾りゐて花の塵
白木蓮古い家並の華やげる
畦道と畑を別つ豆の花
蝶の昼我も舞ひたし風に乗り
菜の花に生れし黄蝶の菜の花へ
広き畑わずか二畝豆の花
弥彦山下りて一息葱坊主
紋黄蝶人をすり抜け大空に

阿部晧月
海外夢涼
小泉山月
斎藤光星
重田遊糸
田中道舟
福井彩華
本藤水月
松野馬笑
矢倉乱白
矢治宏風
屋代弁采
吉武霞洞


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