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2026.09.29

豊友会俳壇(豊友会だより77号)

豊友会だより編集係

豊友会だより第十八回俳壇へのご応募ありがとうございました。投句いただいた全作品を掲載します。(敬称略)
皆様のご応募お待ちしております。

赤塚愼一郎 ただ二日さざ波まぶし湖の道
      吟句とは長寿のこだま老の春
      細雪静かに果てぬ明けの庭
浅見 茂  みえっぱり大きく切りしおでん鍋
      近づけば笑顔がうつるシャボン玉
      濁り酒兄の形見の柿右衛門
阿部晧一  鐘楼に鐘なき寺や門飾り
      孫が吹くたらりと落つるしゃぼん玉
      コンビニのおでんが友や独り酒
  〈添削後〉コンビニのおでんを今日も独り酒
安藤正紀  凍てつく夜おでんに惹かれ路地裏へ
      郷近し車窓の雪にはしゃぐ子ら
      童追うそよ風に乗る石鹸玉
  〈添削後〉子の追うてそよ風に乗る石鹸玉
井上法子  おでん煮え湯気を囲むは笑い声
      くじ引きに似たるおでんの変わり種
      しゃぼん玉はじける笑顔が映ってる
小川哲司  寒茜上弦の月煌々と
      雪の富士車窓に眺め黙二人
      青い空雀も見守る木守柿
海外 涼  おでん鍋大根よりも筋が好き
      シャボン玉解き放たれて大空へ
      溜るもの振り払うごと寒の鯉
川上千里  災害も戦禍もなき地おでん酒
      飛騨の炉や昔ながらの太春木
      定年で帰りたる里山眠る
  〈添削後〉定年で帰る故郷山眠る
小泉隆広  どの子かなしゃぼん玉をつかむのは
      譲りあい話の弾むおでんかな
      雪吊の揺れて守らる一ツ松
  〈添削後〉雪吊のゆらりゆらりと一つ松
斎藤 光  可も不可もなき人生やおでん酒
      しゃぼん玉ふはふは地面すれすれに
      富士見ゆる日の多くなり冬初め
重田康之  おでん屋の暖簾潜りてまずいっぱい
      帰り道匂いに惹かれおでん屋へ
      風に揺れ鮮やかなりしシャボン玉
土田悦男  風呂上がりテレビで満喫もみじ狩
      笛聞こゆ静かな町並み酔芙蓉
      虹の朝枯野に急ぐ部活の子
  〈添削後〉朝早く枯野を急ぐ部活の子
内藤俊彦  七輪に子らが見つめる関東煮
      石鹼玉学校帰りの兄を待つ
      春暖や温室の窓開け放つ
中村隆晴  おでん鍋囲むひととき家族の輪
      しゃぼん玉吹く度毎に燥ぐ子等
      山眠る牧場の朝の霧深し
  〈添削後〉山眠る牧場の朝の靄深し
日比法子  背伸びして探す幼の初御籤
      背なの子の寝息にふつと春の風
      風さやか隅田川ゆく水脈太し
  〈添削後〉隅田川の水脈の太しや風さやか
本藤聡子  おでん鍋潤けし昆布残りたり
      しょうもない話につつくおでんかな
      しゃぼん玉追ひかける子の先に爆ぜ
松野聰一  客室に雪音ひそと夕配膳
      シベリウスステレオ流し除夜の鐘
      大晦日テイラー・スウィフト足を上げ
矢倉弘泰  おでん鍋用意されたる妻の留守
      群れ外れ頭上にひとつ石鹸玉
      被爆地の立入禁止区寒椿
矢治宏之  生まれきて流れて消ゆる石鹸水
      おでん酒串を並べて得意顔
      吾もまた齢を重ねて雑煮椀
吉武繁廣  寝静まり父に戻りしクリスマス
      しゃぼん玉大空映し七変化
      おでん屋のいつもの席の友は来ぬ
  〈添削後〉おでん屋のいつもの席に友のゐず

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